2025年5月– date –
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コトホギの縁起物話「烏」
『古事記』によれば、初代天皇である神武天皇(じんむてんのう)が東征の折、熊野の山中で道に迷い、進路に困っていた際に、天照大御神(アマテラスオオミカミ)が遣わしたとされるのが、「八咫烏(やたがらす)」です。八咫烏は三本足の神聖な烏で、神武... -
コトホギの縁起物話「猿」
猿を神の使いとする代表的な神社が、比叡山の麓に鎮座する日吉大社(ひよしたいしゃ)です。日吉大社は、平安京の鬼門(北東の方角)を守護する重要な神社として、古来より朝廷や人々から篤く信仰されてきました。 この社のご祭神である大己貴神(おおなむ... -
コトホギの縁起物話「玉(たま/ぎょく)」
私たちがいま「アクセサリー」として身につけている天然石の玉──それは、実は古代において神聖な意味をもつ祭祀の道具でした。美しさの裏に、祈りや信仰、そして人と神をつなぐための“言葉にならない対話”が込められていたのです。 古来より、玉(たま)は... -
コトホギの縁起物話「七夕竹」
七月七日の夜、天の川を挟んで輝く二つの星――牽牛星(けんぎゅうせい/アルタイル)と織女星(しょくじょせい/ベガ)が、年に一度だけ出会うという物語は、日本でも広く知られる七夕伝説の中心です。この伝承は中国の古代神話に由来し、日本には奈良時代... -
コトホギの縁起物話「夏越の祓と茅の輪くぐり」
宮中や神社では、毎年6月と12月の晦日(おおみそか)に、「大祓(おおはらえ)」という重要な神事が行われます。これは、日々の暮らしの中で知らず知らずのうちに積もった罪や穢れ(けがれ)を祓い清め、新たな気持ちで次の半年を迎えるための節目の儀式で... -
縁起物とは
仏教では、この世のすべてのものは、互いに関わり合いながら成り立っていると考えられています。何かが存在するには、必ずそれを支える“縁(つながり)”があり、その仕組みを「縁起(えんぎ)」と呼びます。 一方、日本では昔から、「縁起」という言葉が、... -
アイスオブシディアン
【アイスオブシディアンってどんな石?】 アイスオブシディアンは、オブシディアン(黒曜石)の中でも特に透明感のある淡い色合いを持つ、非常に神秘的な天然ガラスです。火山活動によって生まれたこの石は、地球の内なる力と冷却の奇跡によって形成されて... -
ラベンダーアメジスト(藤雲石)
【ラベンダーアメジストってどんな石?】 アメジストの中でも紫色が薄く、白身みがかっており、藤色に雲がかかったような模様が入っているものを、藤雲石(とううんせき)と呼びます。 優しいラベンダーのような色合いからラベンダーアメジストとも呼ばれ... -
パープルハート
【パープルハートってどんな木?】 パープルハートは別名バイオレットウッドともいい、メキシコからブラジル南部の熱帯に分布する広葉樹で、その名の通り紫色なのが特徴の木材です。 伐採時直後は褐色ですが、大気にさらされるうちに紫色から紫褐色に変化... -
京都・宝蔵寺での大般若法要と弁財天参拝
こんにちは、店主の祐玄です。 今回はウツギさんが事前に予約していた宝蔵寺の大般若法要に参加するため、京都を再訪しました。 メインの目的はウツギさんが以前から予約をしていた大般若法要に参加するためです。 大般若法要とは、仏教における「智慧(ち...